自宅のテレワーク環境を安全に構築、VPNを利用したい
自宅のテレワーク環境を安全に構築、VPNを利用したい
自宅などのテレワーク環境を安全に利用するためには、さまざまなセキュリティ対策を講じることが重要です。
オフィスに出社せずにリモートワークは便利ですが、サイバー攻撃やデータ漏洩のリスクが高まります。
今日は安全なテレワーク環境の構築の仕方について書きます。
なお、ご自身の会社、スタッフで対応ができる事もありますが、当社のような専門ベンダーがサポートする事も可能です。
いつでもご相談ください。
VPN(仮想プライベートネットワーク)の利用する
VPNの役割とは
自宅や公共のWi-Fiから社内ネットワークにアクセスする際、VPNを利用することが重要です。
VPNを利用すると通信が暗号化され、安全に会社のリソースにアクセスできます。
特に、機密性の高い情報を扱う場合は必須です。
セキュアなVPNとは?
OpenVPN、IKEv2、L2TP/IPsecなどの強力な暗号化プロトコルを使用したVPNを選びましょう。
また、サービス提供会社やメーカの最新のセキュリティパッチを適用して運用することが重要です。
多要素認証 (MFA) の導入する
MFAの重要性
単一のパスワードによる認証は、テレワーク環境では特に危険です。
MFAを導入することで、パスワード以外にも、スマートフォンのアプリ(例:Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticator)、メール、SMSなどを使って追加の認証ステップを踏むことができ、セキュリティが大幅に向上します。
エンドポイントセキュリティ
アンチウイルスソフトを導入する
テレワーク環境で使用するPC等の各デバイスに最新のアンチウイルスソフトをインストールする事が重要です。リアルタイムでスキャンと脅威の検知を行えるように設定します。
これにより、デバイスがマルウェアに感染するリスクを減らせます。
ファイアウォールの有効化
各PC等のデバイスのファイアウォールを有効にして、外部からの不正な接続をブロックします。企業ネットワークに接続する際も、ファイアウォールが動作していることを確認します。
暗号化された通信を利用する
データの暗号化
機密情報を含むデータを送受信する際は、常に暗号化された通信プロトコル(例:HTTPS、SSL/TLS、SFTPなど)を使用します。
これにより、データが第三者に傍受されても読み取られないようになります。
リモートデスクトップの利用とセキュリティ
リモートデスクトップの使用する
社内のPCやサーバーにアクセスする際には、リモートデスクトップソリューション(例:Microsoft Remote Desktop、TeamViewer、AnyDeskなど)を利用します。
その利用には必ずVPNを経由してアクセスすることで、セッションの暗号化を行います。
RDPポートの保護
リモートデスクトップのRDPポート(通常は3389)は攻撃の対象になりやすいので、VPNで保護するか、RDPポートの変更やファイアウォールで外部アクセスを制限することを検討します。
クラウドサービスの利用する
クラウドストレージの活用とは
Microsoft OneDrive、Google Drive、Dropboxなどのクラウドストレージを使用することで、安全にファイルを共有・同期できます。
クラウドサービスの利点は、データのバックアップが自動的に行われることや、エンドツーエンドの暗号化が実施される場合がある点です。
運用管理の徹底
クラウド上でのファイルやフォルダの共有設定を細かく管理し、不要なユーザーに対してアクセス権を付与しないようにします。
ファイルやフォルダは必要最小限のユーザーのみがアクセスできるように制限します。
モバイルデバイス管理 (MDM) の活用
MDMによるデバイス管理
スマートフォンやタブレットから会社のシステムにアクセスする場合、MDMソリューション(例:Microsoft Intune、Jamfなど)を導入します。
スタッフに支給したデバイスのセキュリティ設定を管理し、紛失時にはリモートワイプ(デバイス上のデータを遠隔削除)を実行できるようにします。
アプリの管理
企業のポリシーに従い、不要なアプリのインストールを制限し、業務に必要なアプリのみを使用するように指導します。
セキュリティ教育の実施
社員へのトレーニング
セキュリティの意識向上のため、フィッシング攻撃の対処方法、強力なパスワードの作成方法、VPNの使用方法、セキュアなリモートワーク環境の構築方法などについて、定期的なセキュリティトレーニングを実施します。
セキュリティポリシーの導入
テレワークのセキュリティガイドラインやポリシーを明文化し、全従業員に周知徹底することで、全員が同じセキュリティ基準を遵守できるようにします。
パッチ管理と更新の徹底
ソフトウェアの最新ファームウェアの更新
テレワークで使用するすべてのデバイスやソフトウェア(OS、アプリケーション、ブラウザなど)を常に最新のバージョンに保ち、セキュリティパッチを適用します。
これにより、既知の脆弱性を悪用した攻撃を防ぐことができます。
自動更新の有効化
可能な限り、デバイスやアプリケーションの自動更新機能を有効にして、更新漏れを防ぎます。
ファイアウォールとウイルス対策
ファイアウォールの強化
デバイスやネットワークにファイアウォールを設定し、不正なトラフィックをブロックするルールを定義します。
企業のファイアウォールも、外部からの攻撃に備えて最新のルールで運用します。
ウイルス対策の実行
テレワークに使用するデバイスに信頼性のあるウイルス対策ソフトをインストールし、定期的にスキャンを行うようにします。
まとめ
外部から会社のサーバやHDDに安全にアクセスするには、VPNを利用して強固なセキュリティ対策を行うことが重要です。
ファイアウォール設定、データの暗号化などを適用することで、データの機密性と安全性を確保します。
VPNを利用する事で遠隔側のリモート業務を円滑に進めることが可能です。